洋裁教室コモノ

洋裁教室コモノ

京都で自分の作りたい服・鞄を型紙パターンの作成方法から学べる洋裁・手芸教室

服の作り方(ゴムパンツ1)

【洋裁初心者向】ゴムパンツ作り方全解説1・型紙作成

今回から当教室で用意しているオリジナル型紙で、一番簡単に作れる初心者向けデザインの「ゴムパンツ」を例に、洋裁の手順を解説していきます。

ちなみにこのゴムパンツ、私自身がここ10年以上(20年ぐらい?)夏に履いているデザインで、所謂「パジャマパンツ」。

慣れている方でしたら型紙のコピーから完成まで、3.5時間〜4時間で終了します。
全く洋裁をやったことがない方がマニュアル読み読みで行っても、×2〜3の時間をみれば出来ると思います(材料がすべて揃っている前提)。

ちなみに今回の型紙コピー作業は、大体30分ほどの作業になります。

一通り連載を終了したら、パターン(元型コピー)のネット通販を開始しますので、それを利用する形での記述になることをご了承下さい。

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[材料と道具]

洋裁教室コモノ オリジナル型紙

製図用紙1枚

鉛筆(又は製図用ロットペン)

方眼定規 50cm又は60cm

文鎮(重しになるものなら何でもいいです)

紙鋏又はカッター

出来るだけ広い机

①机の上に、オリジナル型紙を広げます。このゴムパンツは一枚だけの型紙です(右側は白紙の製図用紙、これに製図を写す作業をこれからします)。


線が引いてある方(元の型紙)を上面にして、置きます。

②次に、製図用紙(洋裁用の紙。半透明の紙で、ツルツルの面とザラザラの面があります)を広げて重ね、文鎮を置きます。

製図用紙は、「ザラザラ」の面を上に置きましょう。


どちらにも線は引けますが、ツルツル面に間違って描いて消す時に失敗すると黒い汚れが取れなかったりすることもあるので、ザラザラ面に描くほうがオススメです。

③下の製図の線が透けて見えるので、「そのまま」上の紙にトレースします。下に描いてある線は「全部」写します。

直線部分は、方眼定規を当てて線を引きます。

ここで「なぜすでに縫い代付きの型紙を切り抜かずに、ワザワザコピーするのか?」とお思いの方もおられると思います。
理由は「紙に方眼定規を当てて線を引く」という練習でもあるから。

現代生活、紙に鉛筆で線を引く、ということを普段からやっている人は非常に少ないです。やってみると分かりますが、意外とまっすぐ引くのは難しい。

何もないところにいきなり正確に製図をするのは難しい。
やりがちな失敗としては、直角に線を引いて長方形を描いているつもりで平行四辺形になってしまうこと。

まずは下の図をそのままトレースしてコピーすることによって、「製図用紙に線を引く」ことそのものの練習をします。

*元型に描いてある線で、意味がない線はないので、省略せずに全部描きます。特に初めてだと「合印」などを描き忘れがちです。二枚見比べて描き忘れがないかチェックしてから次に進んでくださいね。

④型紙を切り抜きます。

縫い代付きの型紙です。一番外側の部分で切り抜きます。

カッターで切り抜くほうが多分時間はかからず終わります。
鋏でもどちらでもいいですが、正確に切り抜くことを意識して作業を進めましょう。

金尺をあててカッターを使うと、間違って切り抜く危険性が低くなります。