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3・婦人物ヒールについて

婦人物靴のヒールに関しては、若干説明が必要なアイテムです。
革靴を作成する為には「木型」というものが必要で、「木型」には決まった「ヒールの高さ」というものがあります。
一見同じようなシルエットに見えても「ヒールの高さ」が変われば「違った木型」が必要になります。
ですからヒール7センチ用につくられた木型に4センチの高さのヒールをつける、というのは構造上無理(ですし危険)なので、基本的には その木型用に7センチのヒールをデザインし、型を起こすということになります。


木型もヒールも「量産」を前提に作成する物なので、同じ物を一組だけ入手するのが非常に困難です。
修理依頼があった場合、修理品を持ってヒールを探し回ることになるのですが、実際には流行のサイクルが早く昔の靴だと全く同じ物を探し出すというのはかなり難しいです。
ヒールの高さが5ミリ違っただけで違うヒール型となるので、似た雰囲気のデザインで高さの合うものを使用することとなります。
ヒールの素材は殆どが軽量化の為にプラスチックで作成されているので、底を削ってあわせるというわけにはいかないのです。


問い合わせがあって実際には行われなかった靴修理でヒールを低いものにつけかえるというものがありました。 単純に低いヒールを打ち付けるというのはできなくはありませんが、靴にとってのダメージが大きくあまり気が進まない修理です。
ヒールの高さのある靴(4cm〜)は靴中底にそりをつけるため中にバネ(シャンク)をいれて足をささえているので、 靴そのもののヒールの高さを変えるには上からたたいて「バネのそり」を変化させるという大変な作業をすることになります。


*ヒール交換修理受注打ち切りのお知らせ*

設備(専用の大型機械)が無い中でヒール交換の受注を行っておりましたが、 先日修理内容のクオリティに問題が出る事が判明した事から、思わぬ事故を防ぐ為に当方でのヒール交換の受注を今後は行わない事に決定しました。

一般的に修理大型チェーンでこの種の受注は一定して行われているようなので、当方でしか出来ない内容の修理に今後は力を入れていきたいと考えております。
皆様ご愛顧有難うございました。(07/8/27)